読書

「僕のなかの壊れていない部分」白石一文 男の人は女の子のこういう受け答えにイライラするんだってわかった。自分も感覚とかイメージとかであんまり深く考えないで喋ったりするから、それでうまくいかないこととかも結構あった。そのすれ違いが楽しいことも…

草間弥生「無限の網」

久々に読書。天才って紙一重。日本で生活するのはキツイことだろうな、、凡人だってキツイんだから。でもなんか凄く感動した。勇気たくさんもらいました。こんなに非凡な才能と感性と病をお持ちなのにほんとにエネルギッシュでタフで不屈の精神。怖いものを…

ポール・オースター「トゥルー・ストーリーズ」

柴田元幸訳 奇跡のような出来事。偶然の必然。偶然のニアミス。などなどドラマティックなオースター氏の身の回りのお話。というわけで、感想はやめて自分に起こった偶然で秀逸なものを一つ。学生の頃、バイトに行こうといつもと別ルートで明治神宮前駅から地…

村上春樹「アフターダーク」

感想としては、良かった。好きな部類に入る。が、少々言いたいことがあるのも事実。でも、あえて揚げ足取りな細かいことはやめる。 どうしても避けて通れないのが、語り手の視点「私たち」である。まず、浮かぶのは「私たち」とは一体だれなのか?自分(読者…

村上春樹「アフターダーク」

まだ途中なんで、読了したら感想書こう。なんかアーバンな感じ。「コンパ帰りの大学生」って表現、おいおい・・と思ったよ。村上さん、無理してんなー。夜更かし苦手なのに、アフターダークだし。若者をメインキャラにするのはもうそろそろ(ry ま、でも結局…

小川洋子「ブラフマンの埋葬」

淡く静謐でシンプルでささやかな小説世界。いつもながら思う、この人の頭の中に棲みたいと。 この世界は静かで優しく淡々としていて、ちょっと気持ちの悪さがある。いつもどこかに死の香りや喪失の予感が漂っている。失うこと、失われることを意識しつつ、既…

「嵐が丘(上)」エミリー・ブロンテ著、河島弘美訳

今年2月に出た新訳。読み易い。イッキ読み!と思ったけど、辛い。下巻は耐え難くてすぐに挫折。 昔の人は病気で簡単に命を落としたりして、大変だったのだな。生きる苦しみ、死の苦しみはいまと比べようもないくらい苛酷だ。だから人を激しく愛したり、激し…

穂村弘「もうおうちへかえりましょう」

表紙の人が著者なんですかね?いまどきのメガネ男(しかも少女漫画ヲタ)で、大江千里に似てる。初めて読んだ。歌人なんですね。 イタイ40おやじの呟き。イタイ自分をイタイ表現でつらつら紡ぐ。でもまだ「男の子」でいたいんだろうな。男の人ってこんなこ…

スティーヴ・エリクソン「ドリーム―エリクソンと日本作家が語る文学の未来」

内容(「MARC」データベースより) エリクソン自身による自作についてのエッセイのほか、村上龍、島田雅彦、小林恭二らとの対談、高橋源一郎、野中柊らのエッセイを収録。エリクソンが日本作家に提起した文学の課題とは何か。この作家。現代社会で実生活を営…

町田康 「パンク侍、斬られて候」

まだ読破してないんだけど、可笑しすぎ!今までで最高にパンキッシュで、破天荒、荒唐無稽な「長編時代小説」だ。毎回、人間て可笑しい!と思わせてくれる。文学って基本的に暗いものであるけど、町田節にかかると救いようがない状況がお腹イタイくらい可笑…

奈良美智「ちいさな星通信」

永遠の少年奈良さんの自伝であります。¥2,100と良心的なお値段。こんなふうに年取りたいですね。日本じゃ無理そうですが。 ぱらぱら繰ってたら、ムーミンのミーのフィギュアが!奈良氏の描くキャラに通じるね。私も昔からミーが好きだったし、奈良さん…

阿部和重「シンセミア」上下 レビュー 

阿部作品は実は初めて読んだ。各メディアで絶賛されていたが、いまひとつ。確かに凄い。力技でいくつもの「物語」をぐいぐいと進め、ラストへ収斂していく。「盗撮」「ロリコン」「不倫」「ドラッグ」モチーフは現代的だが、その現代を築いてきた伝統、先祖…

本まで音楽三昧

「考えるヒット6」近田春夫著 これ読むと日本のミュージックシーンからJカルチャーまで見えてくる。今の男女の恋愛の構図とかも。 しかし、近田氏は鋭いとこツイてくるね。 アーティストの方々彼に語られるのイヤがる人結構いるんぢゃないかね。 特に2流…

図書館で雑誌をナナメ読みする。 週刊文春(オヤジ?) 考えるヒット(近田春夫) 覚えてない。アルツ入ってるかも。 Vogue Gwyneth in Love グウィネス・パルトローのインタビュー こんなにグラマーだったけ?うわさのブラが発育促進か?