Lost in Translation(機内鑑賞・字幕なし英語)

どっかで見たことある・・ある・・あるはず、とずーっと思いながら見てて思い出しました。「Ghost World」で準主役だったんだ、スカーレット・ヨハンソン。成長しましたね。人妻役だもんね。なんかいろいろ深いこと考えてそうな顔が好き。
映画は、というと外国人が見た日本、東京。ちょっと恥ずかしい日本人。業界人とか通訳とか恥ずかしい。たぶん日本語を理解しない外国人には奇妙に映るんでしょうね、この街は。けばけばしいネオンとか、節操なく発展した街並みとか。そんな環境で孤独を募らせる、中年男と人妻のつかの間の心の触れ合い。というと陳腐だけれど、リアリティのない街の数週間の滞在なのに、ざらついたリアリティがある。
ソフィア・コッポラは「間」の使い方が凄く上手い。説明的なこともなく、説教もない。行間を読ませる。実体はないけど、実感はある。オーディエンスはそう感じるはず。「Virgin Suicides」からさらに一段階上に引き上げられた。だから何?と愚問をぶつけるような理屈家は見ない方がよいでしょう。腹立たしく思う人もいるだろうし、時間の無駄だったと思う人も世の中には沢山いるんだろうね。